お仏壇の意味


 お仏壇とは、ご本尊(仏様)とご先祖のお位牌を安置してお祀りするものです。身近な方が亡くなってお仏壇を購入される場合が多いのですが、まず、ご本尊をお祀りすることによって、ご先祖も供養するという考えが大切です。お仏壇を購入したきっかけが、亡くなった方の供養のためであったとしても、お寺を家庭に設ける事と同じですので、決して縁起の悪いことではありません。仏様を祈り、仏教徒として仏の教えを守って実践する事はとても大切なことなのです。

 

 仏様の三大供養


 ご本尊をお仏壇にお迎えしましたら、お寺のご住職に入魂(開眼)のお経をあげて頂きます。これで始めて、単なる仏の姿の絵や彫刻のものがご本尊となります。逆にいいますと、開眼した仏様は決して粗末にしてはなりません。お香、灯明、華の三つのお供えは最低限必要なものです。 真心をこめてご供養いたしましょう。

 古来より香を身につけたり、室内にて用いて人に接するのが礼儀とされており、香を仏前に供えて崇拝の意をあらわすものとなりました。その香りはどこまでも広がり、あたりを清めてくれます。

灯明 ご本尊、ご先祖のまわりを明るく照らします。智慧の灯ともいわれ、私たちを正しい方向に導いてくれます。

 美しい花は私たちの心を豊かなものにしてくれます。こちらに向いているのは、お供えしたものを仏様が返してくださっている慈悲の心のあらわれです。



 中 陰

 死亡から四十九日までを中陰といいます。輪廻転生の考え方からきているもので、死から次に生まれ変わるまでの期間と考えられています。七日ごとに七人の仏様の前を通るといわていて、追善供養をするようになりました。「地蔵菩薩本願経」には中陰の七日七日の供養によって亡者が悪道を離れてすぐれた楽を受けるだけでなく、供養した本人のご利益も大であるとあり、また、亡くなった人のために親類縁者が善根功徳を積めば、その七分の一が亡者に届き、七分の六は追善供養をした本人のご利益となると、示されています。

 法事つまり追善供養(回向)は単に住職と親戚を呼んで食事をするのではありません。浄土に生まれかわった故人は、もう一度この衆生世界に還り、悩める衆生を救おうと願っています。この回向を願いながら、読経やお説法を聞いて、仏教と縁を深くするのも法事の大きな目的です。



 位 牌


 死者は四十九日の忌明けが過ぎて初めて成仏すると考えられています。その証として、白木の位牌を黒塗の本位牌につくり替えます。白木の位牌はお墓かお寺に納めます。
 位牌の形もたくさんございますので、亡くなった方を思いながらその方らしいデザインのものをお選び下さい。一般には、ご先祖の位牌が有る場合には、それよりも背丈の低いものを用います。お仏壇に祀る場合には二段目に安置します。また、向かって右が上座となります。
 浄土真宗では位牌は用いず、過去帳に記し見台の上に置きます。



 中陰壇

 四十九日の間、お骨をおまつりする祭壇です。合板製のものと段ボールでできたものなどがあります。新しい白い布を掛けます。
 火葬場より帰ってきたお骨は祭壇上部中央に安置し、その前に白木の位牌を置きます。このとき、住職に読経して頂くことを還骨勤行といいます。その後、むいか法事(初七日)を執り行い一度に済ませることが多いようです。
四十九日の法要の時は四十九個の餅(団子)を供え、故人の旅立ちをお祈りします。四十九日忌が三ヶ月にわたるときは、三十五日忌に法要をする場合がございますが、やはり、祭壇は四十九日まで祀るのが好ましいでしょう。その後は白木の位牌でなく本位牌を仏壇に移します。



ご本尊の掛軸

 真言宗の場合には、祭壇の後中央に十三仏さま、向かって右側にお不動さま、左側にお大師さまを掛けます。このかけ方は中陰期間の四十八日めまでで、満中陰忌にあたる四十九日めには普段どおりに、右にお大師さま、左にお不動さまがくるように戻します。略式ですが、一幅式の十三仏さまの掛軸でもかまいません。


 中陰壇の飾り方一例

 お霊具膳

 七日七日の法要には、お膳を1対祭壇にお供えします。この場合は一つはご本尊さまに、もう一つは亡くなった方(諸霊)にという気持ちで良いと思います。お膳は向こうが正面になるようにお供えします。収納のことを考えてお膳が入子式で大きさが違うものがありますが、どちらにお供えするか、あまり気にしなくても結構です。
料理はいわゆる精進料理でなくてはなりません。シジミのお汁や
きゅうりとチリメンの酢の物、またネギやニンニクなど辛くにおいのきつい物はお供えしてはいけません。

料理の例
  高坏  酢の物
  壺   白あえ・煮豆・ひたし物
  平   しいたけ・油揚げ・人参・芋・蓮根