瀬戸内寂聴 プロフィール

せとうち・じゃくちょう。徳島市生まれ。実家は瀬戸内仏壇店。平成14年秋にオープンした徳島書道文学館には瀬戸内寂聴記念室がある。
 東京女子大学国語専攻部卒業。在学中に結婚し、卒業後夫とともに北京へ渡る。終戦後引き掲げ、50年に離婚。文筆活動を始める。56年「女子大生・曲愛玲」で新潮同人雑誌賞を受賞。以後、60年「田村俊子」で第一回田村俊子賞、63年「夏の終わり」で女流文学賞。瀬戸内晴美の筆名で幅広い創作活動を展開する。92年「花に問え」で谷崎潤一郎賞、95年『白道』で芸術選奨文部大臣賞受賞。97年文化功労者受賞。98年NHK放送文化賞受賞。古典に造詣が深く、特に『源氏物語』に関する著書は多数。98年『源氏物語』の現代語全訳完成。『源氏物語』に関するものとして、『女人源氏物語』『わたしの源氏物語』『歩く源氏物語』『源氏物語の脇役たち』『瀬戸内寂聴訳源氏物語』などがある。
 73年、中尊寺で得度し仏の道へ。「毀誉褒貶に囚われぬ心の自由を獲得」する。法名は寂聴、京都・嵯峨野に寂庵を構え、在家のための道場サガノサンガを開くなど活発な宗教活動、社会活動を展開しながら、執筆意欲はますます盛んだ。87年には岩手県の天台寺住職に就任、88年から4年間、敦賀女子短期大学学長に就任。人気・実績ともに当代一の女性作家。92年にはアウン・サン・スー・チーさんの支援を呼びかけ、93年、『朝日新聞』紙上に連載した『愛死』ではエイズ問題に取り組むなど、作品と行動を両輪に、人間の宿痾を見つめ立ち向っていく姿は、他に例を見ない。